現職に何かしらの不満があって転職したい気持ちはあるんだけど、実際転職することを想像すると不安になったり、新しい職場でうまくやっていけるだろうか?と思っているあなたに向けて、いくつか処方箋をだしたいと思います。
私はこれまで約20年の社会人生活の中で4回の転職をしてきました。
その中で転職するときに不安な気持ちがあったか?と聞かれると、正直ほぼなかったです。
それはなぜかというと、その会社を退職しても失うものがないほどやり切っていたからだと思います。
もうこれ以上この会社に残っててもやることないな、という状態になったときにしか転職してこなかった(もしくは首か)ので、不安も何もなかったということです。
ただ、一般的な考えか?と言われるとそうでもないと思うし、私も現職の環境に不満がないわけではないですが、今の環境を捨てて転職するか?と聞かれると即答でYES!とは言えない状態ですので気持ちはよく理解できます。
なので、まず転職に不安を抱えている方に向けて結論から先に言ってしまうと、
不安なくらいなら転職するのは時期尚早
ということです。
とはいえ、それぞれ現職に対する不満や、個別の理由がある人も多いかと思うので、転職における不安になるよくある3つ理由と解決策をまとめて解説していきます。
転職を不安に思う理由その1:自分の実力が転職先で通用するかが不安
世界の主要国の学生でとある実験がなされているのですが、自分が数学が得意だと思うか?という質問と、実際のテストの成果の相関を調べた研究があります。
日本人は数学が得意だと申告した学生の割合は主要国最下位だったのですが、実際にテストのスコアはTOPクラスであるという結果が出ました。
ちなみにアメリカは数学が得意だと申告した割合は主要国TOPでしたが、スコアをみるとかなり低い結果が出ていました(笑
まあ何が言いたいかというと、日本人は自分の能力を過小評価する傾向があるということです。
真面目で謙虚で勤勉な国民性なので諸外国からのリスペクトされることも多い日本人ですが、こと転職活動における自分の売り込み方が下手だったり、本当は実力が十分あるのに自分に自信を持てなかったりしているケースが多いと思います。
なので、処方箋としては2つです。
1.そもそも面接通っているのであれば、募集要項の業務は十分こなせる可能性が高い
2.替えが効かない仕事は世の中にはないので安心して大丈夫
言われてみればそうだな!って思ってもらえると思います。
スティーブ・ジョブズがいなくなったAppleでさえも代わりのCEOが立派に経営しているわけです。
なので、転職先で実力が通用するか?でいえばほとんどのケースで問題ないので不安な気持ちは持たなくても大丈夫です。
その代わり一生懸命適応できるように努力しましょう!
転職を不安に思う理由その2:社風が合わなかったらどうしよう?
私もこれまで五社経験してきて、社風ってほんと会社によって全然違うんですよね。
業界が同じであっても社風とか会社の価値観は異なってくるので、できれば面接通過後に社員の方とお話しする機会をつくってどういう価値観(何をすると評価されるか会社なのか)でみんなが働いているのかは確認することをおすすめします。
ちなみにここでの処方箋はシンプルで、
社風に合わせる努力をすべし
これに尽きます。
私もこれまで五社ほど経験してきていろんなタイプの組織や上司、同僚と仕事をしてきていますが、コントロールできるのは自分の考え方や行動だけです。
他人や環境を変化させるのは社長にでもならないと原則無理なので、もし社風が合わないなと思ったら基本は自分がその社風に合わせにいくことをおすすめします。
間違ってもその社風を批判したりしないことです。
もしそれをすれば反乱分子と扱われて村八分にされるのが関の山です。
会社が真っ当に成長している限りはその社風は「正」として捉えられるのが一般的なので、好き嫌いは一旦外において、自分がその社風に合わせられるよう頑張ってください。
それもプロフェッショナルとしての働き方だと思います。
転職を不安に思う理由その3:正しい転職先企業を選べているのかが不安
こればっかりは入社してみないとわからないというのが結論です。
大企業や上場企業であれば内情を調べる手段はいくらでもある(Open Workで検索)ので簡単ですが、中小企業やスタートアップなんかは入ってみないと分からないことも多いです。
中小規模以下の企業への転職で失敗の可能性を下げるコツとしては、
社長(および役員)と会社の未来(目指している姿)と現状について話す機会を入社前につくる
これが経験上一番かなと思います。
中小規模の会社の未来は社長の能力と器によって90%以上決まりますので、社長の器を事前に測っておくことはとても重要です。
もちろん社長という職業の人は表への見せ方もうまいし、多少の裏の側面もあるので全てを見抜くのは難しいとは思いますが、どういうビジョンをもっていて、社員のことをコマとしてみているのか、人材としてみているかなど、細かい視点でみれば気付けることはあると思います。
もっというならば、簡易的でも良いので財務諸表を見せてもらう(共有)のもおすすめです。
これは財務諸表を読むスキルが必要になるので、もしない場合は勉強してほしいのですが、そのうち気が向いたら記事にしてみたいと思います。
転職を不安に思う理由と解決策まとめ
いかがだったでしょうか。
これだけ転職が一般的になってきたとはいえ、まだ日本は終身雇用制度をギリギリ保ちつつ、転職未経験の方も多いと思います。
転職において重要なことは、転職することで何を得たいのか、そしてそれはなぜなのか?を自分自身に問いかけ、一定の解をだすことにあります。
今日は転職における不安のあるある3つとその解消策についてお伝えしてきましたが、どこまでいっても不安が0になることはないと思います。
できれば現職で仕事をやり切ってもうやることがない!という状態から転職してほしいですが、人それぞれ事情もあるので、もし今日お伝えした不安が該当する方がいれば、ぜひ参考にしていただければなと思います。
あなたの転職活動がうまくいくことを心から願っています。
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