【15年の経験則から導き出した】管理職に向いている人、向いていない人の特徴まとめ

会社などの組織における管理職に向いている人、向いていない人の特徴についてお伝えできればと思います。

私も社会人を20年以上やっていますが、数えてみたらそのうち18年間(5社に渡って)は管理職をやっていますので、自分自身の経験も踏まえてお伝えできると思います。

また、管理職を任命することも頻繁にあるのでどういったポイントで管理職を選んでいるかも併せてお伝えしたいなと思います。

この記事の想定読者としては、

・どんなタイプの人が管理職に向いているんだろう?

・このままいくと今の職場で管理職になりそうだけど自分にできるのか不安だなあ

・そもそもどうすれば管理職になれるんだろう?

・管理職になったけどどうも自分には向いていないかも?

・経営陣と現場の板挟みで管理職はもう辞めたいな・・

こんな悩みをスッキリ解決できたらいいなと思っています。

目次

そもそも管理職の仕事とは?

管理職の仕事とはどういったものでしょうか?

これは一言でいうと、

求められている結果を組織の力で出すこと

になります。

部下の育成とか、勤怠管理とか、重要な顧客との折衝も管理職の仕事ですが、最も重要なことはチームとして会社から求められている成果を出すことです。

一般的に管理職になる人は、プレイヤー時代にそれなりに仕事ができると評価されていることが多いです。

ただし、プレイヤーとして成果が出せることと、たとえ5人のチームであっても組織で成果を出す方法は当然異なります。

管理職の仕事はさきほどもお伝えした通り、組織の力を使って成果をだすことなのですが、その組織人員を自分で決められるかというとそういうわけではないので、与えられたカード(人員)で成果をだす必要があります。

なので、人員に恵まれず短期的に成果が出せない布陣の場合は自分で成果を作りにいかないといけない、ということもよくあると思います。(これがよくいうプレイングマネージャー)

ただし、これをずっとやってると組織を任せておくメリットが上からするとなくなってしまうので、プレイングしながら並行して部下の育成をしていく必要があります。

※育成方法は今回の記事の趣旨と異なるのでまた別の機会に書きたいと思います。

どういうタイプの人が管理職に抜擢されるのか

基本的には非管理職のときにある程度仕事ができると認められていることが前提だと思います。
それを前提としたときに追加でよく見られる点は、

・面倒見が良さそう

・自分の仕事以外に他人の仕事まで見ていて視野が広い

・抜擢されたときに上司になる人とのコミュニケーションがうまくいっている

この3つが割とわかりやすい定性的指標かなと思いますが、実は3つ目が一番大きなポイントです。

スキル云々はよほどの人じゃない限りは正直差がつきにくいので、上司とウマがあってうまくやれそうなことが大前提で、部下になる人たちともそれなりにうまくやれそうな人が管理職に選ばれるケースは多いと思います。

なお、プレイヤーとして優秀でも管理職や人を束ねる仕事を好まない人もいるのですが、中小規模の企業だとそんなことはお構いなしに管理職に抜擢されてしまうので、これが不幸の始まりだったりするケースもあります。

管理職をやりたくないけど任されてしまった方の対処法も今後まとめていきます。

管理職に向いている人の特徴

では、実際どういうタイプの人が管理職に向いているのでしょうか。

これは私の経験からして最も重要な資質は、

「部下から嫌われることを恐れない人」

これが最も重要です。

管理職ともなれば経営陣と部下の板挟みになり、ときに相反する双方の想いが分かるようになってきます。そのときどうするか。経営側に立つのか、部下側に立つのか、どちらにも立たないのか。

基本的には経営側に立ってください。

そうしなければ近いうちにあなたは左遷されます。

これは経営にこびへつらえということではありません。

そもそも経営陣とメンバー陣は求めていることやゴールが全く異なりますので、同じ考えになることは基本ないのですが会社の存在意義は経営陣が定義しているので、それが正解か不正解かはなく賛同できない場合は去るしかないです。

企業は日本に350万社以上あると言われているので、無理して存在意義に賛同できない会社に残る必要はないです。

ここで一つ注意点。

経営陣側にたつといっても、経営陣がこう言ってるからやれ!みたいなのは最悪です。

上司の○○さんが言ってるからさ!ってよく聞くやつです。


なぜ上司や経営陣がそれを言っているのかを理解して通訳することが管理職の重要な仕事です。

自分の言葉にして部下に語りかけることが必要不可欠です。

これができないとただの伝書鳩だと陰口を叩かれ尊敬もされず、早晩チームは瓦解することになるでしょう。

また、管理職は正論を言わないといけないケースが多いため、部下にとっては嫌なこともオーダーしないといけない立場です。

好きなことだけやって成果がでる状態なら最高なのですが、ある程度の高みを目指す場合はそうも言ってられません。

部下がそれをどう思うかはさておき、ビジネスとして正しい意思決定をぶれなく実行してください。

これが本当にできる管理職であれば、実はあんまり嫌われません。

なぜかというと判断軸がしっかりしているので部下から見ると分かりやすい人になるからです。

その意思決定能力が高ければ高いほど、優秀な部下が率先してリスペクトしてくれるようになるので、そうなれば組織運営はかなり楽になってきます。(ダメな部下は去っていくかもしれませんが。

管理職をやるメリット

管理職をやる、引き受けるメリットはどんなことがあるでしょうか。

一般的には給料が上がることが多いと思うので、それが大きなメリットです。

お金はあって困るものではないので、もらえるものはもらっておきましょう。

ただ個人的にもっとも大きなメリットは、

「時間」が増えること

です。

え、管理職って会議会議でめっちゃ忙しそうだけどな。。と思っているあなた。

そんなことは全くありません。

会議を主催しても、報告資料は誰がつくっていますか?部下のみなさんが作ってきたものにたいして、あーだこーだ意見を言ったり指示するだけです。これは楽ですよ正直。

もちろん楽をするためには部下を一定以上に成長させる必要はありますが、それができれば部下に仕事をぶん投げつつ品質担保のお仕事ができれば自分の自由時間は増えます。

細々した仕事や事務、多少面倒な顧客の相手も成長した部下にやらせつつ、自分は少し未来の事業の形を模索するくらいの状態の方が組織としては健全かなと思います。

で、出世していく管理職はこういう働き方をしている人は少なくないです。

今のポジションで常にバタバタしているようだと、それが能力の限界なのね?と判断されて、さらなる上級管理職(部長とか)にはなれません。

なので本当に優秀な管理職は忙しそうには見えて実はそうでもないって人が多いです。

ただし、部下側からの視点ではその判断はつかないと思います。

あまりに暇そうにしているとやっかまれますからね(笑)一応演技はしているってことです。

管理職をやるデメリット

これは個人的にはないですね。

どうしても人の顔色をうかがってしまう、部下に正論を言えない、他人に興味がない、って人の場合は苦痛な仕事なので一刻も早く辞退してください。

これは能力の優劣の話ではなく向き不向きの話です。

自分が一番輝ける場所で輝きましょう。仕事はあくまで仕事にしかすぎず、自分の強みを最大限生かせる場所で咲きましょう。

管理職に向いていない人の特徴

これは記事の上のほうでも何度か出てきますが、

・人に嫌われることが怖い人

に加えて、

・上司などの発言や真意を理解する能力が低く、噛み砕いて部下に伝える能力が低い人

これも追加しておきます。

上司の説明はいつも丁寧で分かりやすいとは限りません。

そのよくわからない話を部下に伝えるためには、自分なりにその話を解読する必要があります。

そのためには自分自身で勝手に思考するだけではなく、その上司とコミュニケーションを上手にとって意図を理解する必要があるのでコミュニケーション能力はとても重要です。

伝え方もだらだら話すのではなく、論点を明確にして伝えることが重要ですね。

管理職がつらすぎるときは・・・

これは先ほどもお伝えした向き不向きの話でもありますが、仕事は所詮仕事でしかないので、どうしても辛かったらさっさと役職を辞退しましょう。

どうしてもダメなら休職して給与の一部を貰いながらゆっくり休んでください。社会保障制度をうまく活用してください。

正直、人が経営する会社で病んじゃうっていうのは真面目すぎると思います。

それはもちろん日本人の素晴らしい気質ではあるのですが、人の会社のためにそこまで心を患う必要性はありません。

他人に目を気にしてもメリットがないので、ご自身の心身の健康を第一優先にしましょう。

管理職に向いている人、向いていない人の特徴まとめ

いかがだったでしょうか。

自分の経験談が9割だったので、必ずしも全てが正しい理論というわけではないですし、理解しづらいポイントもあったかと思います。

ただ一ついえることは、人の会社で勤めるのであれば管理職をやって損はないよってことです。

どうしても嫌だって人以外は良い経験にもなるので、ぜひ打診されたらチャレンジしてみてください。

それではまた。

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