管理職が孤独感を感じるのは当然である3つの理由と対処法

会社や組織で管理職に任命され、何人かの部下を持つようになりしばらく経つと、孤独感を感じることが徐々に増えてくると思います。

その孤独感を感じる原因が何なのか、イマイチはっきりせずもやもやした気持ちを抱えている管理職の方もいるのではないでしょうか。

私もかれこれ15年ほど管理職を経験していますが、孤独感を感じることは多々ありましたので気持ちはよくわかります。

ですが、結論から言うとこれは誰しも通る道なので気にする必要はありません。

なぜなら

管理職が孤独感を感じるのは正しい仕事をしている証拠

だからです。

では、なぜ正しい仕事をしている証拠になるのか3つのポイントと対処策について解説していきます。

目次

管理職が孤独感を感じる理由①職場で悩みを共有できる相手が減る

組織は基本的にピラミッド構造になっています。

役職が上になればなるほど人が少なくなっていきます。

一般社員だった頃は、同じ仕事をしている同僚も多く、悩みや疑問、上司の愚痴など感情や意見を共有できる仲間が多くいます。

一方で、一段階段を登って管理職になると、当然そういった共感してくれる人の母数が減ります。

小さい組織であれば課長があなた一人というケースもあると思います。

そうするとどうしても日々の悩みなどを相談できる相手がいなくなるので、孤独感を抱えやすくなってしまいます。

でも、これは正直仕方がないことです。

出世するということは孤独になるということです。

とはいえ、ずっと孤独感を感じて仕事をしているのも辛いと思うので、私が心がけてきた3つの対処法をお伝えします。

1.自分の悩みを打ち明けられる部下をつくる

2.上司との関係性をよく保ち上手に甘える

3.社外の同じ役職レベルの人と交流する

自分の悩みを打ち明けられる部下をつくる

管理職になりたてだと、どうしても部下からどう見られるのかが気になると思います。

弱みを見せようものなら裏で馬鹿にされるんじゃないか、能力が低いと思われて従わなくなるんじゃないか、色々な思いがでてきて部下に素直に頼れない人は多いと思います。

それは確かにそうなのですが、上手に弱みを見せることも時には大事になってきます。

所詮管理職が全ての仕事ができるわけではなく、それぞれの強み弱みを補いながらチームで成果を出さなければならないのです。

さらにいえば管理職と言ってもただの人間なので、悩みを打ち明けたからといってそれが部下からの評価を下げることにはつながりません。

なので、悩み相談ができる口が堅い部下を見つけてください。

口が堅くてあなたの悩みを解決できる部下であれば尚更よいのですが、まずはあなたに敬意を払い、話を聞いてくれる部下を探すことをおすすめします。

上司との関係性をよく保ち上手に甘える

これは上司との関係性が良好であれば出来ることなので、全ての人には当てはまらないと思います。

組織で働く上で上司との関係性は非常に重要です。

関係性が良好であればあなたの悩みを相談すれば上司は話を聞いてくれるでしょうし、過去の経験から様々なアドバイスをしてくれると思います。

そうでない場合は次の選択肢を取るほかありません。

社外の同じ役職レベルの人と交流する

気のおけない友人と食事をしたり飲みに行って発散できるのであれば、それに越したことはありません。

あえて社外の同じ役職レベルの人と交流と書いたのは、役職レベルと悩んでいる事柄は会社が異なっていてもほぼ同じになるからです。

これは私の経験からも明らかです。

過去に私が営業部長をしていたとき、何度も同業界の部長クラスの人たちと飲み会をしたことがありますが、誰かが口火を切って悩んでいることを言うと、そこにいるほとんどの人はその悩みに共感していました。

役職ごとに抱える悩みは似通っているので、社外の取引先でもよいですし、友人でもよいので自分と同じ立ち位置の人と交流するようにしてみてください。

今はリアルで無理に探さなくてもSNSなどで自分と近しいスペックの人を見つけるのは簡単なので、気軽にフォローしてコミュニケーション出来る時代なので、オフラインだけに拘らずオンラインでも探してみると良いと思います。

管理職が孤独感を感じる理由②ランチや飲み会に誘われなくなる

これは私が管理職になったとき、なる前と比べて目に見える1番の大きな変化だったと思います。

管理職になる前は同僚にランチや飲み会に気軽に誘ってもらえていたのですが、上司になった途端、彼らからの誘いはほぼ0になりました。

ここまで極端なのは私の性格によるものもあると思いますので皆さんもあてはまるかはわかりませんが、大なり小なりあると思います。

ただ、私の場合は部下と一定の距離感を作るようにしていました。

なぜかというと、管理職は期末に部下の評価をせねばなりません。

個人的な感情を入れてしまうと正しい評価ができなくなると思ったからです。

部下に対しては全て公平な目でみることが管理職としての最低限の責任です。

なので、私の場合は直属の部下ではなく、私が評価をする必要ない他部署のメンバーや同じ役職の同僚とランチに行ったりすることが多かったです。

つまり、部下から一定の距離を置かれるということは、管理職として正しい振る舞いができている、ということになります。

管理職が孤独感を感じる理由③意思決定をする立場になるから

管理職になるということは、大なり小なり自分が責任者として意思決定をしなければならない機会が出てくると思います。

意思決定する上で白黒はっきりついていれば楽なのですが、常に判断材料が十分なわけではないです。

そうであったとしても時間的な制約や相手先があってどうしても決断しなければならないことも多々あります。

当然何を決断するときには、その反面その決断によって生まれた結果に責任が伴いますよね。

なので、自分の意思決定や判断が正しいのか確信がもてずに周りに相談することはできても最終判断は自分一人で孤独にしなければならないことから、管理職として孤独感を感じる原因になっていると思います。

ただこれは、管理職として意志決定をする、という重要な仕事をまっとうしていることになるので、慣れないうちは孤独感を感じたり不安になったりすることは多くても仕方のないことです。

むしろきちんと意思決定できた自分を認めてあげてほしいなと思います。

サラリーマンが意思決定を間違えたところで会社が傾いたりすることはありません。

もし傾くとしたら、あなたを任命した上司や会社の責任なのであなたが気にする必要はありません。

管理職が孤独感を感じる理由まとめ

管理職が孤独を感じることは逆説的ですが良いことだと私は信じています。

一方で、上手にチームメンバーに悩みを打ち明けたり相談できたりする関係性も作るべきだと思います。

一人で抱え込むことはないので、今回紹介した対処策なども踏まえつつ、ご自身にあった働き方で現職で成果を出し続けてもらえることを願っています。

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