大企業でスキルがつく人とそうじゃない人の5つの違い

今大企業に勤めてるけどスキルがついてる気がしないんだよなあ。入社する前は大企業に入ってバリバリ仕事をしようと思ってたけど仕事が細分化されててこなすだけになってるかも。。もしかしたら大企業じゃなくてベンチャーとか中小規模の会社の方が裁量権持って仕事ができるのかな?

こんな疑問を持つ方に向けて、大企業でスキルが身につかない理由と、逆に大企業勤務である利点を活かしてスキルを身につける方法について解説していきます。

本記事の内容

1.大企業でスキルが身につきにくい3つの理由

2.大企業でスキルを身につける3つの方法

3.大企業とベンチャー(中小企業含む)で身につけられるスキルの違い

本記事の信頼性

筆者は、2022年3月現在で国内大手IT企業に10年弱勤めており現役の複数の事業責任者です。

現職に入るまえはスタートアップや外資系日本法人、国内上場企業の100%子会社勤務なども経験しているので、大企業とそれ以外の企業の違いもリアルに体験していますので参考になればなと思います。

目次

大企業でスキルが身につきにくい3つの理由

職場環境がホワイト過ぎるため

これは全ての大企業にあてはまるとは言わないですが、中小企業に比べると大企業は職場環境がホワイトであることが多いです。

特に上場企業であれば世間からの監視もあるので違法残業だったりハラスメント行為に対するリスクマネジメントは徹底されていると思います。

これはホワイトな職場環境を生み出す上では最適なのですが、一方で上司から部下に対する業務の要求レベルが下がることも往々にして起きています。

受験戦争をくぐり抜け、それなりの高学歴で大企業に新卒入社した若者が、30歳になったときに自信を無くす光景はよく見られます。

それは、企業がホワイトな環境を維持しようとし過ぎるときにその矛先となりやすいのは中間管理職だからです。

彼らが部下に要求できない仕事を自分で補って解決しているケースは多く、そんな疲れた上司の姿を見ている若手社員は出世への意欲をなくし、ライフワークバランスなどと言って現実逃避をし始めることが多いです。

一方で、会社や上司からの要求水準が低いことに甘んじず、自ら仕事を生み出したり組織課題を定義して解決を図ろうとする意識高い系人間もいます。

そういった人材を上が見逃すはずはなく結果的に早く出世しますので、大企業だからスキルが身につかないということにはならず、ほかの人と比べてどんどん機会を与えられてスキルを身につけていく傾向にあります。

事業が仕組み化されているため

これは大企業の仕組みによるものです。

大企業とは人に依存せずビジネスが回る体制が作れているからこそ大企業なわけです。

極端に言ってしまえば誰でもできる仕事を上層部の賢い人たちが作っていて、その上で日々のオペレーションをしているだけで高い給料をもらえるシステムになっています。

人が作ったルールの中で戦っているだけだと昇進もしないですし、スキルが身に付くことはないでしょう。

ここでも重要なのは、求められていることだけをこなしているのではダメで、何が組織や事業にとって重要なのかを理解し、改善する行動力が必要です。

昔、トヨタ自動車の副社長の大野耐一さんという改善の鬼がいましたが、彼のことばを借りるのであれば

・言われた仕事ができない者は大馬鹿野郎

・言われた仕事しかできないのはバカ野郎

・言われてない仕事までできて褒めてやろう

仕事ができると評価されるひとは例外なく言われたこと以上のことを自発的にやっている人です。

これは私の社会人経験20年の中で感じる間違いなく出世するための条件です。

業務が細分化されているため

先ほどの仕組み化に近い話なのですが、大企業は事業の継続安定性を非常に重視するので、なるべく人に依存しない体制を作りたがる傾向にあります。

そのため、必要以上の人員を抱えていることも多く、きちんと業務割り振りをしていることが多いです。

自分にあてがわれた業務は徐々にできるようになるわけですが、それをそのままやっていると慢性化してきて仕事がつまらないなと思ったり、スキルが身についてないな、成長実感がないな、ということになります。

先ほどと重複しますが、言われたことだけをやってるとこうなってしまうので、自分なりに仮説をつくってどう事業を伸ばすことができるかを考え、アウトプットをするよう心がけてください。

大企業でスキルを身につける3つの方法

小さい組織や新規事業系部署へ異動する

大企業で花形と言われる事業は業界や会社のステージによって異なりますが、だいたい所属する企業の花形部門はみんな知っていると思います。

そういった花形部署は人材リソースが豊富にあるため、なかなか中心的な役割を担ったりすることは大変ですし、ライバルも多くいるのでどうしても端っこの仕事をやることになりがちです。

そんな場合は、新規事業系の部署だったり、改善が必要なみんなが注目していないような部署へ異動するのも一つの手です。

そう言った部署の特徴は人的リソースが少なくマニュアル整備がされていることも少ないので、自分の手でいかようにも変えていける機会が多くあります。

また、会社から注目されていない事業はリソースが充ててもらえない反面、政治絡みのような制約が非常に少ないためかなり自由度が高く業務を進められることが多いのでおすすめです。

新規事業系の部署の場合は、チームが非常に前向きなことが多い中でも決まってないことややることが多いので、役割分担というより目についた課題を片っ端から解決していくという心をもてば、かなりスキルアップの機会は多いです。

大企業の安定性を活かして業務外でスキルを積む

スキルというは必ずしも日常業務から「のみ」学ぶものではありません。

私自身もこうして記事を執筆してライティング能力を身につけようとしていますし、SNS運用なども行いつつマーケティングの最前線に身を置くことで本業に活かそうとしています。

大企業は収益が安定するのに比例して社員の雇用も安定化するので、その間に業務時間外を使って自己研鑽に励むことができると思います。

また最近は副業ブームですが、地方の中小企業が事業で困っていることが多く、大都市圏の大企業勤務のひとがサポートをすることで収入を得たりもしていますので、ご自身のスキルをあらためて見直す意味でもチャレンジするのはありだと思います。

「JOINZ」で検索するとわかりますので興味があれば見てみてください。

現業で成果をだして出世する

本質的にはこれが一番かなと思っていますし、私はこれを一番意識してきました。

大企業は確かに平社員で下っ端をやってるときは事業の全体像が見えづらかったり、日々のオペレーションに忙殺されることが多いかもしれません。

詳細は以下記事を読んでいただきたいのですが、いかに出世して事業を自分でコントロールできるようになるかが大事です。

ある程度出世しないとどうしても人の敷いたレールの上でオペレーションをこなす日々になってしまうので、一番早くスキルを身につける方法は出世しちゃうことだと思います。

年功序列の会社だとなかなかそうはいかないでしょうが、その場合は転職することを視野に入れた方がいいと思います。

【99%の人が勘違い】昇進・昇格は一体誰が決めているのか

大企業とベンチャー(中小企業)で身に付くスキルの違い

中小・ベンチャー企業で約10年、大企業で約10年勤務経験を重ねたきたので両者の違いや特性は人より理解をしているつもりです。

まず、ベンチャー企業や中小規模の企業で身に付くスキルとしては、職種問わず「実行力」関連のものが多いです。

これはなぜかというと、中小・ベンチャー企業は資本力が弱いため、日々の売上をどんどん作っていかないと会社が潰れてしまうからです。

机上の論理やうんちく、再現可能性が高い仕組みよりも、まずは「実行」がどの職種でもスピード感重視で求められます。

一方で大企業は資本力がありすぐに会社が傾くことはないので、「再現性が高い仕組み作り」に重点が置かれることが多いです。

求められるスキルが異なるので、大企業人材と中小企業人材は特性が異なることが多いですが、両方経験するとどちらでも活躍しやすいのでおすすめします。

大企業でスキルがつく人とそうじゃない人の7つの違い:まとめ

いかがだったでしょうか。

スキルが身に付く、身につかないは実は所属する企業の問題ではなく、私たち自身の取り組み方に原因があることがお分かりいただけんじゃないかなと思います。

こういったことは上司は教えてくれませんし、インターネットで検索しても生きた情報は非常に少ないと思います。

ほとんどの記事は、自分が経験したことよりもライターとしての職業として想像で書いていることが多いです。

今回の記事ではなくてもビジネス関連で検索したときに薄いな、と感じることがあればそれは職業ライターが執筆している未経験の妄想記事であることがほとんどです。

それはさておき、大企業は出世していけばいくほど仕事の要求水準が上がり苦労することもありますが、そのぶん一般の人がなかなか経験できない仕事をすることが増えるため、比例して能力、スキルが大幅に向上します。

せっかく大企業に入社できたわけですから安易にそのポジションを捨てることなく、自らによって機会を生み出し仕事を変えていってください。

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