本日は、面接において転職理由を本音では語ってはいけない理由について3つにまとめたのでそれぞれをかんたんに解説していきます。
先に重要な結論から言ってしまうと、
「事実は伝えていいが、本音(個人の感想)は語らない」
が、これから転職をする方の99%におすすめする面接における基本的な考え方になります。
例外的に本音を語っても良いタイプの人としては、現職に大きな不満もないけれども、よりよい待遇でヘッドハンティングをバンバンされるようなタイプの方ですね。
ただそういった求職者は全体の1%未満ですので、それ以外の99%の人向けに話を進めていきます。
ちなみに私はこれまで社会人歴20年ほどで4回転職しているので転職面接はするのもされるのも慣れていますので、後日にはなりますが転職理由や志望動機をどう作っているかも記事にしたいと思います。
他責思考だと思われる
面接において転職理由を聞かれる場合、どういった意図で聞かれると思いますか?
面接官としては、現職や前職のダメだったところが知りたいわけでは当然ありません。
100名以上の面接をした経験からいえば、その人の価値観を知りたいというのが一番です。
どういったことに不満を覚えるタイプなのか、それは事実なのか個人の感想なのか、解決するための努力は具体的にどのようにしたのか、など環境にどう適応する努力ができるひとなのかを見極めたいと思って聞くことが多いです。
なので、現職や前職に対する不満を本音で語ったところで、そこで適応できないのにうちだとなぜ適応できるのか?といった根本的な部分にフォーカスがあたってしまい、面接突破の難易度が上がることは間違いないです。
本来的には募集する役割を担当できるスキルの有無が最も重要ではあるのですが、組織でチームとして働く以上マインドセットも重要なので、転職理由を聞くとその一部が分かるため重要な質問になります。
求人企業はあなたの不満を解消するために存在するわけではない
まず大前提として、転職活動をしている人は現職に不満があることは間違いないです。
で、その不満を解消するために転職活動をするわけですが、実際の面接でその不満を本音で伝えたとしても、相手先企業はあなたの不満を解決するために存在するわけではないので、言われても困っちゃうわけですね。
求人を出すということは、その役割を実行できる能力があり会社の事業の成長に末長く貢献してもらいたいと思っているわけなので、いかにしてその役割を全うできるか、またはその確率が高そうかを今までの職歴に基づいてプレゼンする場だと考えてください。
転職理由No.1は給与ではなく人間関係
これは有名な統計データなのですが、人が転職をするときの理由は給与や待遇よりも人間関係がもっとも影響力が高いです。
人間関係を具体的にいえば、
- 上司との関係性
- 同僚との関係性
- 部下との関係性
とくに上司との関係性が一番退職要因としては強いようです。
会社員に限らず組織で働く場合、上司は選べないし変えることもできないため、どうしようもなくなって転職せざるをえないケースが多いかと思います。
では仮に上司との人間関係が不満で転職活動をして、面接で本音を言ったらどうなるでしょうか?
あなた「上司とソリが合わなくて。上司の仕事の進め方に納得ができなくて・・・」
面接官「そ、そうですか(あなたが合わせられないのが悪いのでは?」
という風に捉えられる可能性は100%です。
上司と言っても所詮人間で完璧ではありませんし、間違った指示もするでしょうし判断もすることはあると思いますし、結果を出すための行動指針も上司の過去の成功体験によって様々だと思います。
なので、不満を本音で伝えるのではなく、いかに募集ポジションで貢献できるかにフォーカスして話すようにしましょう。
現職の不満はどう折り合いをつけるか自分の問題
まず人が経営する会社で100%待遇や環境に満足することはないので、どう気持ちの折り合いをつけるかが重要ですね。
たとえば給与に不満がある場合は、昇級、昇進するためにはどうすればよいかを考えて実行するしかないですし、どうしても席が埋まっている場合は転職して昇級の機会を伺うことも手段としてはありでしょう。
職場での様々な不満は居酒屋で同僚とクダを巻くことがあってもよいのですが、基本的には自分で解決すべき問題ではあるので、斜に構えることなく地道に解決の糸口を探していきましょう。
転職の面接で本音を言ってはいけない理由まとめ
いかがだったでしょうか。
転職関連のメディアやエージェントのアドバイスでよくある「前向きな発言」の重要性の裏には、こういった面接官の考え方があります。
もちろんハラスメント行為や不正行為が横行している会社に所属している場合は生活に支障を出さないレベルで逃げてもらいたいのですが、ごく普通の会社に勤めている場合は転職理由で本音を語りすぎないように注意してくださいね。
それではまた。
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