残業=偉いという風潮は会社にとって危険である5つの理由

残業することが偉いという風潮ってなんかおかしくないかな?残業しないと上司や会社から評価されないのはなんでだろう?世の中の会社もみんなそうなのかなあ?

今回の記事ではこういった疑問や悩みを解決していきたいと思います。

目次

そもそも残業することが偉いという風潮の起源

昭和時代の働き方の名残

男は仕事、女は家事、育児のような昭和時代の考え方の名残が令和の時代にもまだ残っているということですね。

戦後、壊れた街や道路、環境を立て直すのにみんなで長時間労働をせざるを得なかった時代背景もあると思いますが、現代でも同じ価値観だとさすがにやばい感じはしますね。

頑張れば物が売れる時代だった

昭和の時代から平成にかけて、まだ日本が好景気だったこともあり、製品を作ったら作っただけモノが売れたこともあり、量産型のビジネスが主流でした。

長時間労働をすれば製品をたくさん作れるので、それがそのまま売上直結するので当時は長時間労働は美徳とされていました。

今の時代は良い商品を作っただけでは売れないですし、マーケティングやブランディングも大事になってきます。

大量生産大量販売時代は日本だけではなく世界でもとっくに終わりを告げているので、現在の商流にあった働き方を会社としても目指していくべき時代になっています。

会社に残っている=頑張っているという評価

本来は、誰もが認める会社のエリート社員が仕事を大量に抱えて夜遅くまでPCをカタカタしている、それが残業している=頑張っているというイメージにつながっていたと思います。

これがどこで間違ったのか、とにかく会社に残っている=頑張っているという誤った評価の考え方が浸透してしまいました。

また、終身雇用、年功序列型賃金という日本の雇用システムが生み出した弊害も大きいです。

年功序列型賃金の弊害として、社歴と年齢を重ねていけば誰でも課長や部長といった役職になれた時代背景があったので、仕事ができないおじさん、おばさんが大量生産されていました。

彼らはもちろん仕事ができないですし、人を正しく評価することもできないので、彼らが部下を評価するときは仕事の成果やプロセスなどではなく、どのくらい会社に滞在していたか、という視点になっていたことも原因のひとつではないでしょうか。

残業=偉いという風潮が勘違いである3つの理由

残業=仕事を定時に終わらせられてない

そもそも仕事とは、定められた時間内で求められている結果を残すことです。

それができないときに、初めて「残業」が発生します。

残業すること自体が悪ではないですが、残業せずに結果を残せる人材が最も優秀です。

私は前職が外資系企業だったのですが、残業=美徳という考え方はまったくなく、残業している=無能であるというイメージや評価のされ方が圧倒的に多かったです。

これは私の前職の外資系企業に限った話ではなく、一般的な外資系企業の考え方です。

日系企業であっても、残業=無能とは言わないまでも、決められて時間できちんと成果を出している人間の方が出世しやすいですし、評価もされやすくなってきています。

私の現職もIT大手企業ですが、残業することを美徳とする文化はまったくありませんし、評価者としての私の視点からみても残業が多い人=頑張ってるとは正直判断していません。

残業代や光熱費などが会社目線では上積み

これは会社、経営目線になりますが、社員に残業されると基本的に会社としては経費が多くかかり利益を見るとマイナスになりやすいです。

残業した分売上に直結しているのであればよいのですが、製造業などのわかりやすい業種でない限りは残業したから売上がつくれたことを証明するのは難しいのではないでしょうか。

その観点だと会社からしたら売上が上がらないのに経費だけかかるのでトータルマイナスだよね、って話になりがちです。

残業すれば売上や利益が上がるわけではない

先ほどの話と重複しますが、残業=売上向上ではないということです。

それどころか利益で見ればマイナスになることが多いです。

特に日本の場合、必要に迫られて残業をするケースもあれど、生活残業といわれる家計の足しにするために意味なく会社にんこっていたり、上司や先輩が帰るまで帰れないという付き合い残業も多いので、経営視点から見るとマイナスポイントがかなり多いです。

ただ、これに気づいていない経営者もそれなりにいるので、そういった会社は早晩競争力をなくして衰退していく、というのは昔も今も変わらないトレンドなのかなと思います。

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残業=偉いという風潮が危険な理由

定時をだらだら過ごしてしまう人が噴出する

いわゆる生活残業を稼ぐ人が増えるということです。

やることないけど会社にいるだけで残業代がもらえる仕組みを悪用してしまうと、会社の競争力が落ちていきます。

実際、こういう生活残業をしている人は日本でもかなり多いんじゃないかなと思います。

この働き方をしていると短期的には楽にお金が稼げるのですが、本質的な仕事の能力がみにつかないので、30代中盤以降になると転職もできなくなり、その会社にしがみつくしかなくなります。

40代、50代になっても会社が運良く存続してくれてればいいですが、会社というのは基本的に倒産するものです。

いい年になって会社が潰れてしまったら再就職は難しいでしょうし、生きていくことが大変になります。

定時で仕事を終えられる優秀な人が損をする

どんな組織でもパレートの法則の8対2という概念が当てはまります。

つまり、会社の利益の8割は2割の優秀なひとによって支えられているということです。

仕事とは定められた時間に求められている成果をだすことですから、それができている優秀な社員が残業代をもらえずに、能力が低くて残業代を稼いでいる人の方が給料が高くなった場合、優秀な人はそれを見て転職を検討することは当然だと思います。

優秀な2割の層が抜けてしまうと会社としてはたちゆかなくなるので、結果自分の処遇に跳ね返ってくることになります。

プライベートの時間が削られていく

仕事のために生きている人って少ないと思います。

生きるため、お金を稼ぐための手段として仕事をしている人が99%だと思いますが、会社に時間ばかりとられてしまうと肝心のプライベートの時間がとれなくなっていきます。

仕事でお金を稼いでプライベートを充実させていくのが基本的な幸せの形だと思うので、それができないとなると不幸な人の割合がどんどん増えていってしまいます。

残業=偉いという風潮の会社での働き方

基本的には転職推奨

基本的には転職を推奨します。労働時間を切り売りするのはアルバイトであって、正社員の場合は時間より成果にたいして報酬が支払われるべきだからです。

大企業か中小企業かでいえば、やはり大企業の方が残業時間の抑制に取り組んでいたりホワイトな環境が多いので、もし今大企業勤務でなければ大企業への転職を検討することをおすすめします。

以下の記事に大企業へ転職するためのノウハウがありますので参考にしてみてください。

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定時はそこそこ力を抜き、残業代を稼いでプライベートを楽しむ

残業=正という風潮の会社は、経営者が変わらない限り一生変わらないものだと思います。

であれば、そこにあらがうのではなく、流れにのってしまうのも一つの手です。

つまり、簡単に定時に仕事を終えられるとしてもあえてダラダラ日中を過ごし、定時以降に一生懸命仕事をしているフリをして上司や会社に頑張ってるやつという烙印を押してもらい、評価と給料を上げてもらうということです。

日中適当に仕事をすればそこまで疲れないでしょうし、増えた給料を手にプライベートを充実させるのもよいでしょう。

個人的にはあまりおすすめはしませんが、手段としてはありかなと思います。

出世して会社の風潮を変えてしまう

真面目な人であれば、出世して会社の風潮ごと変えてしまうというカッコ良い方法もあります。

どんな会社であっても会社を変えようと思ったら偉くなるしかありません。

下っ端の立場であーだこーだ言っても何も変わらないのはみなさんご存知だと思います。

であれば、会社のルールの中で出世して最高の会社にしてしまう、というアグレッシブな考え方は私は大好きです。

ただし難易度はご紹介した3つの中で一番高いのですべての人におすすめできるプランではありません、

でも、この手段を敢えてとらなければならない理由がある方や、チャレンジしたい方にとって最適な記事を紹介しておきますので、こちらも参考にしてみてください。

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残業が偉いという不幸な勘違いまとめ

いかがだったでしょうか。

残業が偉いという風潮がなぜあるのか、その風潮がもたらすリスク、その環境で働く上でのコツなどをご紹介させていただきました。

昔からある古い産業の会社だと今でも残業=偉いという風潮がある会社も多いと思いますが、それがグローバルスタンダードかといえばまったくそんなことはありません。

もし、きちんと成果をだして評価されたかったり、プライベートの時間も充実させたい、という思いがあるのであれば、ホワイトな産業や会社に転職することを強くおすすめします。

それではまた次の記事でお会いしましょう。

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